「夫婦別姓」運動の真の狙いとは?2020.11.19 14:01日本でもたびたび再燃する「選択的夫婦別姓」論ですが、そもそもの「夫婦別姓」運動の狙いなどについて、中川八洋氏の著書『国が亡びる』(徳間書店、1997年)を中心に、抜粋してご紹介します。* * *「『夫婦別姓』も、単に女性が家族から『解放』されることであるとか、職場での旧姓通称...
「ジェンダー・フリー」を徹底的に批判する2020.10.31 14:44近年、日本共産党も仕切りに強調する「ジェンダー平等」。今回は「ジェンダー平等」や「ジェンダー」を考える上で、一昔前に問題視された「ジェンダー・フリー」について、中川八洋氏の著書『教育を救う、保守の哲学』(徳間書店、2003年)の該当箇所を引用してみたいと思います。「ジェンダー・フ...
「デモクラシー」に対する批判的考察(2)2020.09.28 14:09今回も「デモクラシー」について、中川八洋氏の著書『正統の哲学 異端の思想』から見ていきたいと思います。「デモクラシー」とは「民主主義」?「『民衆』(demos)の政治参加とその『支配』(crasy)による制度を『デモクラシー』(Democracy)と称する」(p.167)「Dem...
「デモクラシー」に対する批判的考察(1)2020.09.28 13:28今回は「デモクラシー」について、中川八洋氏の著書『保守主義の哲学』から見ていきたいと思います。デモクラシー(民衆参加の政治制度)批判デモクラシーの二つの非①「民衆が主導する政体(デモクラシー)においては必ず、自由が軽視され道徳が遺棄される。……デモクラシーへの懐疑がなければ、自由...
「自由」とは何か?(自由論)2020.09.27 14:18今回は、「自由」とは何かについて、中川八洋氏の著書『保守主義の哲学』を中心に見ていきたいと思います。* * *真正の自由と偽りの自由「トクヴィルは、バークと同様自由(真正の自由)と放縦(偽りの自由)を峻別している」(p.282)「日本では自由を“放縦”と思い違いしている。...
共産主義とは宗教である2020.09.14 14:36今回は、共産主義(マルクス・レーニン主義)の‟宗教性”について、中川八洋氏の著書『正統の哲学 異端の思想』より抜粋してご紹介します。* * *「社会主義(共産主義)という非経済学的な経済思想が20世紀の人類を英米系(アングロ・サクソン系)を除いて地球狭しと席捲したのは、社...
「社会主義」の問題点2020.09.11 13:58今回は「社会主義」の問題点について、中川八洋氏の著書『保守主義の哲学』から抜粋してご紹介します。* * *「社会主義は新しい合理的な社会を人為的に創造しうると考えるもので、それは人間が万能の神と同じ能力をもつものとの妄想を前提にしている」(p.258)「ルソーの『自由が完...
「平等」に対する批判的考察2020.09.11 13:20左翼や共産主義者らが声高に叫ぶ「平等」について、中川八洋氏の著書『保守主義の哲学』と『正統の哲学 異端の思想』からの抜粋を中心に、その批判的な考察をご確認頂ければと思います。「平等」「平等主義』の問題点「平等は専制主義(全体主義)のもとにおいてのみ可能である。そして社会が平等を望...
ヒュームの反理性の道徳論2020.09.04 08:30今回は、中川八洋氏の著書『保守主義の哲学』より、デイヴィッド・ヒューム(David Hume、1711~1776)の「懐疑的保守主義」とも言われる哲学・道徳論について確認してみたいと思います。* * *「ヒューム哲学は、道徳に関しても最も不変の普遍的な理論化に成功している...
「法の支配」と「法治主義」2020.09.01 03:16「全体主義」について理解する上でも、「法の支配」と「法治主義」の‟違い”について理解を深める必要があります。今回も中川八洋氏の著書『保守主義の哲学』より抜粋してご紹介します。* * *「日本の憲法学界の特徴の一つは、戦前・戦後を通じて、『法の支配』を理解できた憲法学者が一...
米国と米国憲法について2020.08.31 14:41「保守主義」の観点から、米国と米国の憲法について、中川八洋氏の著書『保守主義の哲学』より紐解いてみたいと思います。米国とは「米国とは保守主義を基層として、その上に築かれた国家である」(p.19)「米国保守主義の父」ハミルトン「ハミルトンとは、……『米国保守主義の父』の一人である」...
「コモン・ロー」とは何か?2020.08.31 13:53「保守主義の政治哲学」とは、「あくまでも英米のそれであり、英米のコモン・ローの法思想と一体となって発展してきたもの」(中川八洋『保守主義の哲学』)であるとお伝えしましたが、日本人にはあまり馴染みのない「コモン・ロー」について、中川氏の同書より抜粋してご紹介します。中川氏は、「保守...